「お肌が荒れる」といっても荒れ方にもいろんなタイプがあって、乾燥してカサカサ荒れているのか、くすみが酷くって血色悪く荒れているのか、毛穴がざらざらに荒れているのか、ニキビが出て荒れているのか、荒れるといってもさまざまです。
そのなかでも、少しの刺激で赤くなったり、ニキビができやすいタイプのお肌は、根っこに自分では気づいていない意識のなかで「繊細さ」を持ち合わせていることが多いです。
べつに、その繊細さって悪いものとして言っているわけじゃなくて、むしろ人がみえない細かいところに気づくことができる凄い才能を持っているので、誇るべき部分ではあるんですが、「繊細」というとどうしても世の中で弱いイメージやネガティブな印象になってしまうので、「自分はそうじゃない」と魅せてしまう部分って、繊細さんならではのあるあるだと思います。
一見、周りからは「しっかりした人」とか「メンタル強い人」そんな風にみられるんじゃないでしょうか。
けど、ほんとうに繊細な方って、表面ではわかりにくいんですよね。
そんな繊細さんが「肌荒れする時」って、自分の意識にはない気持ちの部分で、何かに違和感があったり、引っかかっていることがある時期でもあります。
じゃあ、そんなときに何をしたらいいのか‥‥
という部分で相性がいいのがじつは、クレイの特徴でもあるヒーリング(鎮静)作用だったりします。
クレイは癒しの要素を得意としているのですが、実際に、「少しの刺激で肌が荒れやすい」というご相談をいただいたNさま(50代女性)のクレイスキンケアを30日間つかった肌変化で検証します。
まずはビフォーアフターがこちら↓
右頬の比較Before(左)ほほ全体に吹き出物と毛細血管拡張あり。肌のテカリと毛穴の開き、フェイスラインの浮腫みがみられます。
After(右)全体的に引き締まった印象を受けます。肌のキメが整い赤みの軽減。肌トーンUPも。
頬骨付近の拡大Before(左)過剰な皮脂分泌によるテカリと毛穴の開きがみられます。
After(右)毛穴の引き締まりを感じられます。肌のゴワつきも落ち着きなめらかに。
【お手入れ内容】
Nさまには、今まで使用されていた化粧水はそのままで、クレイ洗顔石けんと、夜はクレイ保湿オイル、朝はクレイクリームを30日間使用してもらいました。
30日間のあいだ、オンラインにてその時の肌状態にあわせてフォローアップ指導をさせていただいています。
ポツポツ吹き出物がでている状態って、かなりの割合で「排出させなくちゃ」とピーリングをするイメージが強いんですが、
一般的に、お肌(角質)に埋まった皮脂や膿をだす目的で行うピーリングって、少しの刺激で荒れやすい肌質にとっては逆効果になってしまうことがあります。
というのも、ピーリングといわれているものには薬剤をつかってお肌の角質を「溶かす」「剥がす」もの、美容機器をつかって「削る」など、肌に負荷がかかるものがほとんどで、
年齢とともに代謝が落ちて、どうしても外部からの力で取り除かないといけない。そんな時にはハードなピーリングが良いと思いますが、お肌が赤くなっている時、弱っている時、疲れている時、そんなときにピーリングをしようとすると、
お肌本来の意志は「いや、わたし今剥がれたくないの。」という意志をもっているのに、外部のやからが「いいじゃんいいじゃん、ちょっとくらい剥がれちゃいなよ」って無理やり脱がそうとしてるのと同じこと。
周りからそんな酷い扱いされていたら、お肌さんも自分を守るために余計に表面をガチガチに固めてしまいますよね?
これ、めちゃくちゃ悪循環だと思いませんか?
クレイにもピーリング作用はあるんですが、そのやり方は一般的なピーリングの「溶かす」「削る」「剥がす」とはまったく違ったアプローチになります。
クレイってわたしのイメージでは「自分を犠牲にして相手を守るヒーロー」的な存在で、クレイのデトックス方法がなんだかお掃除のコロコロやモップと似ているんですよね。
「え?コロコロ?モップ?」って一瞬突っ込みたくなるのはわかります。なんですが、もう少し聞いてあげてください。笑
ちょっと理論的なお話になるんですが、クレイは肌表面にたまった古い角質を自分にくっつけてくれたり、肌内部に滞った水分や老廃物を吸収してとりこんでくれます。
クレイの吸着吸収作用と、薬剤機器のピーリング作用との違いは、クレイは同じデトックス目的でも「肌を傷つける」ことは一切してないんです。
クレイは、肌の汚れや老廃物など負の要素を、自分のなかにいれてキレイにしてくれてるんですよね^^
これって、とても凄いことをしてると思いませんか?
わたしは、人間関係に置きかえてみても、そう簡単にできるものじゃないなと感じていて‥‥少しだけ話がそれますが辛口意見を言わせてください。
たまに、良きことをしているつもりで実は「己の手柄を世の中にみせつけたいだけのもの」ってありますよね。
そういったのって、表面だけみると分かりにくいですが、実際にはその内側を奥深くみると「ほんとうに相手のことを想っての行動発言なのかな?」って、どこか違和感を感じることがあります。
そのフィルターがかった愛情に一度でも触れてしまった相手は、やっぱり傷を負ってしまうし、人に対して心の扉を閉めてしまうんじゃないかな、って思います。
「相手のために」って簡単なようで、すごく深くて難しい。
結局は自分中心に戻ろうとしてしまうのが人間のエゴだと思うので、わたし自身、クレイと向き合っているとそういった自然界の凄さをみせられているような気がします。
話を戻しますね。
繊細さんがクレイでスキンケアをする良さって、「もう自分を傷つけてまで、相手の求めることにこたえなくて良いんだよ」「ほら、そんな風に自分を苦しめなくてもキレイになれたでしょ?」って、その体験をさせてくれているんですよね。
なにがいいたいのかというと、少しの刺激で肌が荒れやすい人に必要なのは、鎮静。いわゆる「癒すこと」です。
よく耳にする「ゆるむ」という感覚あるじゃないですか、あれってものすごく大事なことで、意識しなくてもその感覚ができるようになると、わざわざ苦行なんかしなくたって、自分の力だけでお肌が整うようになります。
↑先ほどご紹介した、クレイスキンケアを使った頬の比較。ほてりや過剰な皮脂が落ち着いているのが分かりますね^^
繊細さんって、すでに周りのために無意識に気を張り詰めてたり、十分動きまくってるのに「熱」を開放できず、内に溜め込みやすいので、そういうときに肌を削るとか剥くとかハードケアで自分にムチをあたえようとするんじゃなくて、
外では、しっかりした自分という仮面をかぶって十分がんばっているんだから、内にいるときくらいは「ただいま」って感じるような、安心感とやすらげる自分だけの領域を増やしていく、スキンケアでもそういったヒーリングの癒し要素を積極的に活用して、「ゆるむ感覚」を育てていくと良いんじゃないかなと思います^^