テカるけど乾燥する肌の人たちへ

よくある肌悩みのひとつに、「テカるけど、乾燥する」という、混合肌ならではの困りごとのお話しをいただきます。

そういったときサロン側としては、テカリ（皮脂分泌）を抑えるケア、乾燥を防ぐためのケア、と二つを分けて、優先順位を決め、ひとつひとつ段階を踏みながらケアを進める‥といった流れが多いのですが、

実際にやってみると、「ピーリングをしましょう」となっても肌荒れしたり、「保湿しましょう」となっても、ベタつきが不快でそのまま辞めてしまったり。

オイリー肌でも、ドライ肌でも「どちらでもあるけど、どちらでもない」ひとつに属さない性質をもっていると、どちらか片方だけのやり方が、自分にぴったりとはならなず「肌のアドバイスをされても、その通りにはいかない」ことって多かったりします。

アドバイスする側としては、「こうしたら、こうなる」と理論に基づいたちゃんとしたルート（正解）があるのに対し、やる側としては、なかなかそれを続けにくい、ちゃんとした理由があるんですよね。

このような経験が続いてしまうと、「いつ、この状態が落ち着くのか」と、もう嫌になってしまいますよね。

わたし的には、この「テカるけど乾燥する」という、一筋縄ではいかないところにすごく共感することがあります。

先ほどの話しと近いところでいうと、今の時代って、いろんな選択肢が増えて、選べる時代になったっていうじゃないですか。

その「選択肢が増える」って、可能性が広がると考えると、とても素敵に思えるんですが、もう一方で、選択肢が増えたからこそ、どちらも選べない自分がどっちつかずに見えて、ダメに感じてしまう。

どちらもあって、どちらの要素も、どちらも必要だからこそ、

そういった、「決める」とか「固める」とか、「どちらかに属さないといけない空気感」に、息苦しさもあったりするんですよね。

せっかくなので、あともう少しだけお話しさせてくださいね。

わたしが苦手なものに、「ふつうは‥」という言葉があります。

これは、わたし自身も無意識に使っているはずなので、気をつけなくちゃなとは思っているのですが、この「ふつう」って、自分の思う常識に当てはめて使っていることもあったりして、

「私のふつうはこう」と、自分の心に唱えるならまだしも、相手に「ふつうはこうだ」と主張してる自分って、たぶんきっと何か揺らいでるときだろうし、逆に相手から「ふつうはこう」といわれてしまうと、お札を貼られたキョンシーのように、「こうじゃなきゃダメなんだ」って制御された気分になります。

そう。昔から疑問に思っていたことが、「ふつうって、何？」です。

すみません、なんか子どもじみたこと言ってるのは、分かります。
ただ、「これをやったら、こうなるのが当たり前」のニュアンスを含んだ、ふつうは〜のアドバイスは、「私」という人間を、無理やりその人の常識箱に押し込められたような、少しだけ寂しさを感じるし、なんとなく、手取り早くギュギュっと納められた感もしてしまったり。

「ふつうって、そちらの世界での話ですよね？」って、少しだけ距離を感じてしまうのは、ちょっとめんどくさい奴かもしれませんが、

思い通りにいかない心の動きが、それこそ「人間らしくて、なんか良いな」と思っちゃうんですよね。

ちょっとマニアックですが、そこに人としての面白さがたくさん詰まってると思ってるので、スキンケアでも仕事でもなんでも、その魅力って、こちらが蓋しちゃいけない気がするし、私も、どうにか、その方の世界の流れにそって、お手入れができたらな、と思っています。

本題を忘れかけていましたが、クレイはその動きにバランスよく反応して、お手入れしてくれるので、「テカるけど乾燥する」と一筋縄ではいかない、二つの要素をもった肌タイプの方に、すごく合っていると思います。

もっというと、パワーで「どうにかしてやろう」という概念を感じさせないところが、すごく心地良いというか。オイリーな部分と、ドライな部分どちらにも馴染んでくれる、そういった空気感に、こちらも軽くいられる。そんな良さがあります。

以前、毛穴ケアについて書いたブログがあるのですが、簡単にですがクレイについてご紹介してるので、作用とかも知りたい方は、ぜひ読まれてみてください。

2021.08.14

保湿してるのに毛穴が開くのはナゼ！？クレイ体験レポ①

…

クレイフェイシャルパック体験は、7月1日からはじまります。

8月30日までの期間限定になりますが、暑いこの時期に、冷えた飲み物と、気さくにお話しでもしながら、ひんやりクレイパックで風通しの良いさわやかな時間を過ごしていただけましたら、と思ってますのでぜひ＾＾

ご利用料金：5,500円（税込）