過去の〝痛み〟から道をつくる

最近は、過去を思い返したり、振り返る機会をいただくことが多くなったな、と感じています。

以前は、美容系のお仕事が多かったので、「過ぎ去ったことはどうしようもないよね」的な、前を向こうぜ感が強くて、過去に対する意識は薄かったかもしれません。

ただ、最近は、リラクゼーションケアを通じて、空気や温度とかもそうなんですが、それが出来上がるまでの過程、「そのものの流れ」を感じることが増えてきて、だんだんと、「今がつくられる『うしろ側』」って、やっぱり重要だなと感じてきたところです。

そこで、今回、その「うしろ側」の重要性をふまえて、お話ししたいことが、「過去の痛みから道をつくる」です。

 

そもそも、何故、こんなお話しをしたいと思ったかというと、今、リアルにしてもネットにしても、たくさんの人が、「このままでいいのか」「これから先、どうしたいのか」と、自分の行く先に戸惑いがあるように感じていて、

もちろん、どんな人でも、進めばかならず色んな選択肢が増えてくるし、そこで迷うことも、もちろんあると思います。

ただ、目の前のタスクをこなすけど、「なんだか、自分がどこに向かっているのか分からない」感覚を覚える、そんなときって、外の誘惑にそのまま流されているような気がしていて。

もし、今、自分のしていることに責任を感じれなかったり、第一声に「こう言われたから」とか、「周りがそうだから」、そういった言葉が出るなら、その傾向が強いんじゃないかな、と。

もし、それで上手くいくなら良いんですが、

はじめは良くても、どこかで、嫌だな、って気持ちが増えてきて、結果的に「モヤモヤして終わった」そんなことが多いなら、ちょっと、選び方を変えてみても良いんじゃないかな、と思っています。

 

今って、ポジティブワードといいますか、前向きな言葉がすぐに見つかるようになって、なにか行き詰まったとき「解決策、すぐにお届けします!」って、速達便が増えた気がします。

もちろん、それが必要なときもありますが、昔に比べて、今は、そのスピード感にどこか機械的な匂いと、余韻が味わえない、心せわしい寂しさもあったりして、

どうしても、昔の教育にあった、厳しいながらたまに言ってくれる、胸にジーンと響くような「温かい言葉」とは質が違うように感じてしまいます。

 

少しだけ、話がそれるんですが、

以前、看護師の教員をされていた方にお話をきくことがあって、その方は、他の先生方にくらべて、厳しめに評価をつけるほうだったそうです。

「(命を預かる、病院という場で)まだ現場にも立っていない生徒に、100点は出せなかった」と聞いたとき、わたしは、この方の、深くて強くて、温かい信念のようなものを感じました。

その厳しさからは、「責任感」をちゃんと持ち合わせているがゆえ、のような空気を感じて、こちらもシャキッとさせてもらいました。

 

わたしが思うに、良い選択ができてる人って、自分の人生にも、相手にも、ちゃんと責任感をもって接している、不思議な重みがあって、

なにか、選択しなくてはいけない場面にあっても、スパッと決めきれる人です。というより、決めたあとスパッとしてる人、かな。

わたしの経験上、そういった方に限って、よく過去を振り返って、学習している、そんな傾向にあって、前を向いてるんだけど、なんだか、辛さとか切なさのような、ちゃんと影を持っている人。

それって、ちゃんと過去の自分に「反省」ができていて、過去の「痛み」と向き合っている人なんだと思います。

 

ここからが本題というか、ひとつ注意しておきたいところなんですが、「痛みと向き合う」って、受け取りかたを間違っちゃうと、同じ痛みを繰り返し味わうだけ、になってしまいます。

過去と同じことをしても、傷口に塩を塗るだけで、さらに痛みが増してしまう可能性がある。もっと言うと、周りを巻き込んで被害が拡大してしまう恐れだってあります。

なにが言いたいか、というと、「痛みと向き合う」ときは、過去の自分とは違った立場から、向き合うことのほうが良いんじゃないかと思っています。

 

例えば、過去にいる自分が、幼い子どもだったとして、そのときの自分に戻って、その目線でものごとを選択すると、どうしても、視野が狭くなってしまいます。

「こうしてほしかった」「こうであってほしかった」それは、その子の願望であって、個人の主義主張が強くなってしまうので、周りとの調和が難しくなるし、逆に、その主張に囚われて、今度は「こうするべき」の思考で身動きがとれなくなる可能性が高い。

それって、本末転倒のような気がします。そうなるのを避けるためにも、

架空の人物で良いので、過去の、傷ついた自分の隣にいる「だれか」になって、考えてみる。

 

表からはみえない、傷の痛みを知ってる、あなたなら、その子にどんな言葉をかけたら良いのか、隣にいるあなたがどう行動したら良いのか、今だから見えることや、出来ることがたくさんあると思います。

過去の痛みは、自分にしか分からないものです。そして、その痛みに対して、自分だけが理解できる解決策や、回避術がかならずあります。

それって、目の前にあるものではなくて、やはり「うしろ側」にある、過去からしか学べないものなのです。

 

少しだけ、わたしの過去のお話をさせてくださいね。

わたしも、今でも心がチクッとする経験があります。
幼い頃の話しなんですが、私には、共に行動して、よくふざけて笑い合うような、仲良しのお友だちがいました。

ただ、どのタイミングたったのか、もう覚えていないのですが、いつからか、その子に無視されはじめて。

当然、わたしには理由がさっぱり分からなかったので、本人に理由を尋ねても、ただ黙って無視するだけで、結局、疎遠になってしまいました。

残念なエンディングで終わってしまった、という話なんですが、

ここで唯一、すごく救われたな、ありがたいな、と思うのが、他のお友だちはみんな、いつも通りに接してくれたことです。

ただ、あのとき、このことを話せる人がいなくて。というより、話せなかった、かな。

自分のなにがいけなかったのか、どうしたら良かったのか、「何がなんだか分からないまま、モヤモヤして終わってしまった。」そこから得られるものってたくさんだなって思っていて、

正直、明るい話ではないので、好き好んで思い出したくはないですが、でもその経験って、わたしにとって、先へ進むために必要な「うしろ側」なんだろうなと思っています。

 

今、密かに戦っている人に気づける人って、過去に、似たような戦いをして、傷を負ったことのある人だと思います。

人に喜んでいただけるものって、キラキラした喜びから生まれるものではなくて、大変な思いや、傷の痛み、人の陰から生まれるものであって、

そういったものって、「うしろ側」からしか得られないし、自分が続けていきたいことって、すでに過去に刻まれてるんだと思います。

 

もし、この先、自分がどう行動したらいいのか、これでいいのか迷ったり、「なんだか、自分がどこに向かっているのか分からない」感覚があるとき、

周りのうまい話に意識を置きすぎず、ちょっと大変かもしれませんが、痛みの根源となってるところから、少しずつ、進めてみても良いんじゃないかな、と思います^^

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